好き嫌いのある子を持つママにとって、幼稚園の給食は本当に大きな心配ごとですよね。
「きっと食べないだろうな…」
「給食が嫌で、幼稚園に行きたくないって言ったらどうしよう」
「先生に“わがままな子”だと思われないかな」
そんな不安が頭をよぎったことはありませんか?
私も長女の入園を前に、同じように悩んでいました。
今回は、好き嫌いっこの長女が幼稚園でどう給食に向き合ったのか、そして私がどんなふうに対応したのかをご紹介します。
同じように悩むママの気持ちが、少しでも軽くなったらうれしいです。
幼稚園入園前はママも子どもも不安いっぱい|好き嫌い・給食への心配も

超低出生体重児で生まれた長女の幼稚園デビュー
生まれてから、ずっと一緒に過ごしてきた子どもとママ。
いよいよ幼稚園入園の時がやってきました。
「ママと離れて泣かないかしら」
「お友達はできるかな」
「先生とうまくやっていけるかな」
「そして…給食も食べられるかしら」
こんなふうに、不安でいっぱいになるのは子どもよりも親の方かもしれませんね。
我が家の長女は、実はとても小さく生まれました。
生まれたときの体重はわずか955g。超低出生体重児といわれる体重です。
そのため私は、生まれた時から心配が絶えず、超過保護気味に育ててきました(笑)
入園前は、私の方が緊張。娘と離れるのが不安でたまりませんでした。
幼稚園の給食が不安で小児科に相談|好き嫌いや発達面の心配ごと

幼稚園入園を控えたとき、私はまず長女を診てくださっている小児科の先生に「園生活について」相談しました。
相談したのは二人の先生。
長女を診てくれている小児科と発達外来の先生に相談
ひとりは、生まれてすぐNICUに入院していた頃から診てくださっている主治医の先生。
もうひとりは、発達外来で長女の発達を見守ってくださっている先生。
どちらも長女のことをよく知っているスペシャリストなので、安心して相談することができました。
先生から教わった給食や集団行動への対応
先生方から教わったことは次のとおりです。
- 不安に思っていることは、幼稚園にきちんと伝えること
- 集団行動が苦手なので、登園しぶりが出るかもしれないこと
- まずは幼稚園に通うことが最優先。給食は無理強いしないようにお願いすること
自閉症の子は集団生活そのものが大きなストレスになります。
さらに、苦手な給食まで無理に食べさせようとすると、幼稚園に行かなくなってしまうケースも多いそうです。
「水さえ飲めればOK!」先生の言葉に救われた
発達の先生はこんなふうに言ってくれました。

給食はね、多分食べない!でも水さえ飲めればOK!
この言葉にとても救われました。
「無理に食べなくてもいいんだ」と思えたことで、少し気持ちが楽になったんです。
とはいえ、それを幼稚園側にどうお願いするかは、やっぱり不安でした。
幼稚園入園前の面接で給食の不安を相談
家から一番近い幼稚園を選んだ理由
超過保護だった私たち夫婦は、何かあったらすぐに駆けつけられる距離を重視して、家から一番近い幼稚園を選びました。
面接で伝えた長女の特徴と心配ごと
入園前の面接では、長女について正直にすべて話しました。
- 超低出生体重児で、成長がゆっくりなこと
- 自閉症の可能性があること(入園当時はグレーゾーン)
- 好き嫌いが激しく小食で、給食が心配なこと
そして、小児科の先生のアドバイスを元に、こうお願いしました。

まずは集団生活に慣れてもらいたいので、給食は無理に食べさせないでいただけますか?
幼稚園の先生のあたたかい対応に安心
わがままな親だと思われないか緊張しましたが、先生方は笑顔でこう答えてくださいました。

もちろん大丈夫ですよ!まずは楽しく通うことが一番ですから
さらに、幼稚園では
- 年少の間は完食指導はせず「楽しく食べる」ことを目標にしている
- 年中からは「一口チャレンジ」を始めるが、子どもの様子を見て調整できる
という柔軟な方針を教えていただきました。
この言葉に心から安心し、涙が出そうになったのを覚えています。
入園後、幼稚園の給食は食べられた?

入園後数週間が経過し、いよいよ給食がスタートしました。
白米だけでも「食べられた!」経験に
入園後に始まった給食。長女が安心して食べられたのは主に白米でした。
それでも「給食を食べられた」という体験は、とても大切な一歩になりました。
少しずつおかずにもチャレンジ
担任の先生が量を調整してくださり、食べられたものを連絡帳で教えてくれました。
サバの味噌煮を「おいしい」と言ったり、和え物からコーンだけ一粒食べられたり。ほんの少しの挑戦でも大きな成長でした。
先生と主治医のサポートに感謝
おかずを取り分けてくれるなど、細やかに配慮してくださった幼稚園の先生方。
さらに発達の先生から

白米が食べられたなら合格!
と励まされ、私も気持ちがぐっと楽になりました。
好き嫌いっこは友達に流されない?幼稚園給食での長女の反応


嫌いなものもさ、お友達が食べるのを見たら食べるようになるよ!
好き嫌いっこに悩むママが、お友達にかけてもらう言葉、TOP3に入る言葉だと思いませんか?
期待していた「お友達効果」
幼稚園の給食が始まると、友達が苦手な食べ物を食べている姿を見て、つられて挑戦する子もいます。
私も「好き嫌い克服につながるかも」と少し期待していました。
「私は結構です」マイペースな断り方
先生が「お友達がおいしいって言ってるよ。食べてみる?」と声をかけたときのこと。
4歳の長女は右手を挙げて

私は結構です。
とはっきり断ったそうです。
その姿に先生も大笑い。
長女には「お友達が食べてるから作戦」は通用しませんでした(笑)
好き嫌いっこでも安心!言葉で伝えられた長女の給食対応

発達はゆっくりでもおしゃべりは得意
体の発達は同年代よりゆっくりでしたが、言葉はとても早く、年齢以上に言語化が上手でした。
「玉ねぎはぐにゃっとして嫌」具体的に伝える力
長女は食感の敏感さをはっきり言葉にして伝えられました。
「玉ねぎがぐにゃっとして嫌」や「ふりかけのツブツブが苦手」など、理由を細かく説明していたそうです。
先生にとっても分かりやすい配慮ポイントに
担任の先生は

何がどういう風に嫌かを具体的に教えてくれるから対応がしやすいです!
と話してくださいました。
結果として、幼稚園生活でも大きなトラブルは少なく、スムーズに過ごすことができました。
幼稚園に「娘の説明書」を提出した工夫

特性をまとめて先生に共有
幼稚園が始まったばかりの頃、娘の特性をまとめた「娘の説明書」を提出しました。
- 敏感なこと
- 食べられるもの、食べられないもの
- 癇癪を起こした時の対応法
などを一覧にし、先生が困った時すぐに見られるようにしました。
長女の幼稚園は、アットホームな園でした。
そのため、担任以外の先生とのかかわりも多かったです。担任以外の先生も、私が提出した説明書を読んでくださり、情報の共有をして下さいました。

対応に困った時に、担任を探さなくていいからよかったです!
と言ってもらえてうれしかったです。
学年ごとに更新し提出
年少・年中・年長と、学年が変わるたびに新しく作成。先生方からも「安心して対応できる」と喜んでもらえました。
無理をお願いせず「できる範囲で」
「必ずこの通りにしてください」ではなく、できないことは断ってもらうスタンスに。
私自身もトラブルがあればすぐ駆けつける覚悟でした。
先生方からは、園生活をスムーズに行うための家庭での声掛けの方法など、家庭でのしつけについてアドバイスをいただきました。
給食対応にも役立った
好き嫌いリストも添付していたので、給食の場面でもスムーズに対応できたとのこと。先生からも「電話で逐一確認しなくてよく助かった」と言っていただけました。
まとめ|幼稚園の給食対応は「無理せず・相談・共有」がカギ

好き嫌いっこの給食問題、本当にママにとっては大きな心配の種ですよね。
でも実際に体験してみて思ったのは、
この3つで、ずいぶん気持ちがラクになったということです。
好き嫌いを一気になくすことは難しいけれど、まずは「幼稚園に楽しく通えること」が一番大切。
給食はその延長線上で、少しずつ子どもなりのペースでチャレンジしていけたらいいんじゃないかなと思います。
同じように「うちの子、給食どうなるんだろう…」と不安に思っているママに、少しでも参考になれば嬉しいです。



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