発達障害の子どもが丼ものを嫌がる理由|体験談と工夫

発達特性と偏食

丼ものが嫌い」
カレーライスチャーハンを、頑なに嫌がる」
そんなお子さんの姿に、戸惑ったことはありませんか?

わが家の娘は自閉スペクトラム症候群の診断を受けていて、「食材が混ざること」「味が重なること」がとても苦手でした。
一品料理で済むはずの丼ものが全滅です。

「今日はラクしたい…」という日も丼もので楽することができません。

みのママ
みのママ

丼ものって、子どもは好きなんじゃないの?

なんでうちの子どもは苦手なんだろう…と疑問でした。

でも、発達障害のお子さんの偏食について調べていくうちに、「混ざるのが苦手」というのも、特性のひとつとしてよく見られるものだと知りました。

この記事では、食感や味が混ざるのを苦手とする理由と、わが家で実際にやってきた工夫を、娘のエピソードを交えてご紹介します。

この記事はこんな方におすすめです
  • 丼ものや混ぜごはんを嫌がるお子さんに悩んでいる方
  • ワンプレートごはんで食が進まず困っている方
  • 「どうしてうちの子だけ…」と感じている方

※この記事の内容は、すべてのお子さんに当てはまるものではありません。特性には個人差がありますので、参考のひとつとして読んでいただけたらうれしいです。

発達障害の子が「混ざる」のを嫌がるのはなぜ?

発達障害のあるお子さんの偏食には、「食感や色、味が混ざるのを嫌がる」という特性がよく見られるといわれています。

これは単なる好き嫌いではなく、感覚の受け取り方の違いが大きく関係していると考えられています。

感覚過敏で「複数の食感」が一度に来るのがつらい

発達障害のあるお子さんは、口の中に入ってくる刺激を人一倍強く感じることがあるといわれています。
たとえば丼ものだと、ごはんのやわらかさ、具材のシャキシャキ、タレのとろみ…と、複数の食感が一度に口の中で混ざり合います

定型発達のお子さんにとっては「おいしさ」になる部分が、感覚過敏のお子さんにとっては「情報量が多すぎてつらい」状態になってしまうことがあるのです。

「予測できない味」への不安

発達障害のあるお子さんは、「いつもと同じであること」に強い安心感を持つ傾向があります。
ごはんとおかずが分かれていれば、「このひと口はごはんの味」「次はお肉の味」と予測しながら食べられますが、丼ものや混ぜごはんは、ひと口ごとに味のバランスが変わります。

お子さんによっては、この「予測できない感じ」が不安に感じられ、食べるのを拒否してしまうこともあるそうです。

見た目の情報にも敏感

「混ざるのが苦手」という特性は、味や食感だけでなく見た目にも表れます。

いろいろな色の食材が一つのお皿に入っていたり、食材どうしが触れ合っていたりするだけで、食欲が落ちてしまうことがあるのです。

発達障害のあるお子さんの「混ざるのが苦手」という特性の背景は、まとめ記事の「感覚過敏」や「同一性へのこだわり」の章でも詳しく解説しています。

娘の場合|丼もの・混ぜごはんが全部ダメだった日々

ここからは、わが家の娘の体験談をご紹介します。
娘は小さい頃から「食材が混ざっていること」に対する拒否感がとても強く、メニュー選びに本当に苦労してきました。

ワンプレートで食材が触れ合うのを嫌がる

娘は、ワンプレートごはんがとても苦手でした。
お皿の上でおかず同士が少しでも触れていたり、ごはんにおかずの汁が染みたりすると、その部分だけ残して食べないということがよくありました。

かわいくワンプレートで盛りつけた日に限って、ほとんど手をつけてもらえず、「こんなに頑張ったのに…」と落ち込んだことも。

丼もの・チャーハン・炊き込みごはんが苦手

とくにダメだったのが、「ごはんに味がついているメニュー」「ごはんと具材が一緒に盛られているメニュー」です。

  • 親子丼・牛丼などの丼もの
  • カレーライス・ハヤシライス
  • チャーハン・ピラフ
  • 炊き込みごはん・混ぜごはん

娘が好きなのは、いつも真っ白なごはん
味のついていない、何も混ざっていない白ごはんだけは、安心して食べられるようでした。

ママが楽できるメニューが全部NGで困った

丼ものやカレーは、忙しい日の救世主メニューですよね。
でもわが家では、「ママが楽できるごはん」=「娘が食べないごはん」という状態がずっと続いていました。

疲れている日こそ一品で済ませたいのに、結局は白ごはんと、おかずを別々に用意することに。
「どうしてうちはこんなに大変なんだろう」という気持ちで、なんでも食べる子どもを羨ましく思った時期もありました。

同じように「ママが楽できるメニューが食べられない」と悩む方は多いようです。決してママのせいではありません。

わが家でやってきた工夫|「分ける」がキーワード

いろいろ試行錯誤するなかで、娘の場合は「とにかく分ける」ことで、食べられるメニューが少しずつ増えていきました。

仕切りのあるプレート・小皿をフル活用

まず取り入れたのが、仕切りつきのプレートです。
ごはん・おかず・副菜が物理的に触れ合わないので、娘の「混ざったらイヤ」という気持ちをクリアできました。

食器棚には、100均の小さな豆皿や小鉢もたくさん揃えました。
メニューごとに1品ずつ小皿に盛ると、娘が安心して食べられる量がぐっと増えたので、結果的に「作り直し」の手間は減ったように思います。

ただし、小皿の数がとても多くなるので、洗い物の量はとても多くなります(泣)

カレーはルーとごはんを別々に

カレーの日は、ルーとごはんを別の器に盛るスタイルに変えました。
娘は自分でごはんに少しずつルーをつけながら食べたり、ルーだけをスプーンで食べてから白ごはんを食べたり、自分のペースで調整しています。

「カレーライス」という一皿の完成形にこだわらず、「カレーとごはんを別のまま食卓に出す」だけで、食べられるようになるケースもあるんだなと感じました。

少しずつ食べられるようになってきたもの

今も、チャーハンや炊き込みごはん、丼ものは苦手なままです。
ですが、カレーとハヤシライスは、少しずつ食べられるようになってきました

最初はルーを別盛りにして。次は、ごはんの端に少しだけルーをかけて。そんな風に、ほんの少しずつ距離を縮めるようにしていたら、いつの間にか「カレーライス」の形でも食べられるようになっていました。

娘の場合は、成長とともに少しずつこだわりや、感覚の過敏さが和らいでいるように感じています。

年齢とともに、私とのコミュニケーションをしっかりできるようになり、お互いの妥協点を見つけられるようになってきたのも、偏食改善の理由かもしれません。

焦らず、お子さんのペースで「安心できる食べ方」を積み重ねていくことが、結果的にいちばんの近道なのかもしれません。

「混ざるのが苦手」は、成長とともに少しやわらぐこともあれば、ずっと続くこともあります。
無理に慣れさせようとせず、お子さんが安心して食べられる形を一緒に探していけたらいいですね。

まとめ|「混ざるのが苦手」はわがままではありません

発達障害のあるお子さんが丼ものや混ぜごはんを嫌がるのは、感覚過敏「いつもと同じ」への安心感といった特性が関係していると考えられています。
「わがまま」でも「しつけが足りない」わけでもないので、ご自身を責めないでくださいね。

わが家でも、「分ける」工夫で少しずつ食べられるメニューが増えてきました。
仕切りプレート小皿を使ったり、カレーをルーとごはんに分けたりと、できるところから試してみていただけたらうれしいです。

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