発達障害の子どもの偏食に悩んでいると、
「どうして食べてくれないの?」
「好き嫌いが多いだけなのかな…」
と不安になることはありませんか?
実はその背景に、「食感への苦手さ」という特性が関係していることがあります。
わが家でも、ベチャっとしたものやパサパサしたものを強く嫌がり、
なかなか食べられない時期がありました。
当時は「わがままなのかな」と悩むこともありましたが、
あとから振り返ると、これも一つの特性だったのだと感じています。
この記事では、発達障害の子どもが食感で偏食になる理由と、
わが家で実際に行った工夫についてお伝えします。
- お子さんの偏食に悩んでいる方
- 「わがままなのかな?」と自分を責めてしまうことがある方
- 食感の苦手さへの具体的な対応のヒントを知りたい方
- 発達障害の子の偏食体験談を読みたい方
「食感が苦手」って、どういうこと?

発達障害(自閉スペクトラム症候群)のあるお子さんの偏食でよく聞かれるのが、食感への過敏さです。
味や見た目は大丈夫でも、口の中に入れた瞬間の「ぐにゅっ」「ぬるっ」「ぱさぱさ」といった感覚が苦手で、どうしても飲み込めない──。
わが家の娘も、とても食感に敏感なタイプです。
周りからは「わがまま」「好き嫌い」と見られがちですが、本人にとっては感覚そのものが耐えられないのです。
大人でいう「黒板を爪で引っかく音が苦手」に近い感覚、といえば伝わるでしょうか。
- 茹でた野菜を「硬くて痛い」と感じる。
- 野菜の茎が喉に刺さるように感じる
このようなデータもあり、本人にしかわからない感覚があるようです。
食感の過敏さは、発達障害のあるお子さんに比較的よく見られる特性のひとつです。詳しい背景については、まとめ記事の「食感への過敏さ」の章もあわせてご覧ください。
わが家の娘が苦手な3つの食感
娘の場合、苦手な食感は大きく3つに分かれます。
① 加熱した野菜のくたっとした食感
生野菜のサラダは食べられるのに、煮物や炒め物になると途端にダメになります。
火が通って柔らかくなった野菜の「しんなり」「くたっ」とした食感が、娘にとっては気持ち悪く感じるようです。味噌汁の中の野菜も、最初はなかなか食べ進められませんでした。
最近は、味噌汁に入っている大根とにんじんは食べられるようになりました。
いまだに野菜炒めや、鍋物の中の野菜は嫌いなままです。

なんか、噛んだら気持ち悪いんだよね。
とのこと。
② きのこ・なすの「ぐにゅっ」とした食感
きのこ類(しいたけ、えのき、しめじ)と、なすは特に苦手です。
噛んだときの「ぐにゅっ」「じゅわっ」とした独特の食感が、どうしても受けつけないのだそう。娘いわく「口の中で生き物がいるみたい」とのこと。大人からすると想像しにくいですが、本人の感覚としてはかなりリアルな嫌悪感のようです。
きのこに関しては、見た目も苦手だそうです。

なんでこんな形してるのよ…
見るだけなら可愛いと思う時もあるけど、口には入れたくない形だそうです。
③ 肉の脂身・鶏皮のぷるっとした食感
お肉自体は好きなのに、脂身や鶏皮の「ぷるっ」「ぬるっ」とした部分だけは食べられません。
焼肉のカルビの脂や、唐揚げの皮の部分は、口に入れても吐き出してしまいます。
赤身のお肉や、皮を外した鶏むね肉、ささみなら大丈夫です。
行っている工夫としては、
- スーパーでは脂身の少ない肉を選ぶ。
- 調理する前に、できるだけ脂身を除去する。
- 鶏皮は最初に外してから調理する。
買い出しのあとは、肉類を小分けにして冷凍するのですが、まずは豚こま切れの脂身を除去する作業から始まります。
面倒ですが、実は私も鶏皮と脂身は苦手でして…
長女と同じで、ぐにゅっとした食感が嫌いです。(ちなみに、私はナスときのこは大好物です)
最初にできるだけ脂身をとってから冷凍しておくと、調子する際の手間を省くことができます。
そうやって事前に処理していても、少し残ってしまう脂身。

ママはできる限り脂身をとってるからね。
それでも食べられない部分は、自分で取り除いてね。
我慢して食べるか、自分で取り除くかは長女に決めてもらうようにしています。
💡 ポイント:一見バラバラに見える苦手食材も、「食感」という共通点でまとめて見ると、お子さんの傾向がつかみやすくなります。
幼少期の偏食エピソード|「玉ねぎ一粒ずつ問題」

娘が小さかった頃、今でも鮮明に覚えているエピソードがあります。
みじん切りにした玉ねぎを入れたチャーハンを作ったとき、娘はごはんの粒の中から玉ねぎを一粒ずつ見つけて、口から出していたのです。
「こんなに細かく刻んだのに!?」と衝撃を受けました。味や見た目ではなく、舌に触れた瞬間の食感で瞬時に判別していたのだと思います。

娘の偏食はただのわがままではないのかも…
食感に対する感覚が、あまりに鋭いと感じ始めたきっかけの出来事となりました。
このときのエピソードは、別記事で詳しくまとめています。
👉 【体験談】チャーハンの玉ねぎを一粒ずつ出していた娘の話
食感に敏感な娘に、わが家が試して効果があった工夫
苦手な食感と向き合うなかで、少しずつ「これなら食べられる」というパターンが見えてきました。いくつかご紹介します。
① 調理法を変えてみる
同じ食材でも、調理法で食感は大きく変わります。
- 加熱野菜が苦手 → サラダにする。
- きのこが苦手 → みじん切りにして餃子に混ぜ込む
野菜はサラダにすれば食べることができます。
無理に加熱した野菜を食べさせることはしないことにしていますが、小学校高学年になり、一口は挑戦するようになりました。
きのこは、いまだにきのこの形のまま食べることはしませんが、餃子の中に刻んだえのきだけを入れた時は気づかずに食べることができたんです!
ひき肉の中に細かく入れて、餃子の皮で包めば、きのこの形も見えず、食感もわからないとわかった嬉しい出来事でした。
「食べられない食材」ではなく「食べられない食感」と捉え直すと、対応の幅が広がりました。
きのこの形が見えなければ食べられた、という発見エピソードは別記事でまとめています。
②「食べなくてOK」の選択肢を用意する
どうしても食べられないときは、無理強いしないと決めました。
苦手な食材に、ひとくち挑戦できた場合はしっかり褒めるようにします。
食卓が「戦いの場」にならないよう、わが家ではこのルールを大切にしています。
最近は、
「ママ、私がこんなに頑張って食べたのに、褒め方が足りないんじゃない?」
と娘も口が達者になってきています 笑
偏食への対応|うまくいかなかったこと
もちろん、失敗もたくさんありました。
- 「ひと口だけ食べてみよう」と促したら、その食材自体が完全NGになった
- 大好きなメニューに苦手な食材を細かく刻んで隠したら、見つけられてしまった。
大人の都合で食べさせようとする工夫は、ほぼ逆効果でした。
本人のペースを尊重することが、結局いちばんの近道だったように思います。
発達障害の偏食|同じ悩みをもつママへ
食感の過敏さは、本人の「わがまま」ではありません。
脳の特性からくる、感覚の違いです。
「食べられない=ダメな子」でも「食べさせられない=ダメな親」でもありません。
お子さんの苦手を少しずつ知っていくことが、何よりの一歩だと、娘との日々から感じています。
焦らず、一緒に進んでいきましょうね。


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